最新OSに対応していない古いMacでYosemiteを使う。【Part 1】

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スクリーンショット 2014-12-10 18.17.00.png今回は、既に最新OS(Mountain Lion&Mavericks以降)でのサポートが切られてしまったMacに最新のOS X Yosemiteを入れて使おうという企画です。

あなたの古いMacがまた活躍する日がくるかも?!

(続きへ。。。)

1. Mountain Lion & Mavericks以降でサポートが切られた理由

Mavericks以降が非対応のMacには以下いずれかの理由があります。

  1. 64bit CPUに非対応
  2. 64bit EFIに非対応
  3. 64bit ドライバに非対応

そうです。Mountain Lion以降は64 bitカーネルのみがサポートされたため、何かしらが32bitでのみでしか動かないものはサポート対応外の機種になってしまうのです。

まず、1.に関してはCPUを換装しなければ実行できません。なぜなら機械語が対応していないから、と説明したほうが早いでしょうか。(実際には違います)

なお以下のCPUは64 bitに対応しています。(Macに搭載されたもののみ記載)

  • Intel Core 2シリーズ
  • Intel Core i3, i5, i7
  • Intel Xeon

上記にあげたCPUが搭載されたMacであれば、Yoesmiteでも動作します。しかしながら古いMacの中には、Intel Coreと呼ばれる(Intel Core 2とは違う)CPUを搭載したものもあります。これらではYosemiteは実行できないのでIntel Core 2シリーズのCPUに換装する必要があります。

2.に関しては、最初の起動部分に関わるところなので、64bit EFIをエミュレートしてしまえば問題ないです。

3.に関してはAppleが64bit ドライバを書きたくないからという、ある意味理不尽の理由です。該当するデバイスを換装するか、有志が作成したドライバを使用することで動作します。

2. 必要なもの

  1. Yosemiteに対応したMac (Yosemiteのインストーラをダウンロードするため。)
  2. USBメモリ 8GB以上 (インストーラを入れる)
  3. Clover EFI bootloader (http://sourceforge.net/projects/cloverefiboot/)
  4. Clover Configurator (http://www.hackintoshosx.com/files/file/49-clover-configurator/)
  5. MaciASL (http://sourceforge.net/projects/maciasl/)
  6. FakeSMC (http://www.tonymacx86.com/downloads.php?do=file&id=211)
  7. NullCPUPowerManagement.kext (http://www.tonymacx86.com/downloads.php?do=file&id=215)
  8. iMessageDebugv2.zip (http://www.tonymacx86.com/attachments/general-help/114403d1416322861-how-fix-imessage-imessagedebugv2.zip)
  9. 有志が書いた各種64bitドライバ
  10. 最後まで成し遂げるという強い心

2. 〜 7.と 10.まで用意すればとりあえずYosemiteを動かすことはできます。(本当に動くだけですが)

まず1.に関してはYosemiteのインストーラが用意できれば必要ありません。友人からInstall OS X Yosemite.appをダウンロードしてもらってコピーして貰うのもありです。

3. どのように起動させるのか。

今回は、Clover EFI BootloaderというEFIエミュレータを使ってYosemiteを動かします。

仕組み的には以下の通りです。

起動→Mac EFI→Clover EFI→Darwinカーネル→Mac起動

通常はMac EFIからDarwinカーネルに渡されるのですが、非対応Macではカーネルに渡されるときに機種判別されて起動が拒否されてしまいます。(いわゆる禁止マークがでます。)
ですから、64bit EFI対応のMacで行う場合でも今回はClover EFI bootloaderを使用します。

もし、EFIエミュレータを使用しない方法でやる場合は、カーネルやOS部分までハックしなくてはならず、さらにOS更新の度に解析しなければならないので面倒です。ちなみにカーネルやOS部分を弄って起動できるようにしたツールにMLPostFactorというものもあります。(Mountain Lionのみ対応)

次回Part 2ではインストーラを作るところまでいきたいと思います。

Part.2

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このページは、とっとこが2014年12月10日 10:46に書いたブログ記事です。

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